君のためなら千回でも/THE KITE RUNNER

見たかったので見てきました＞君のためなら千回でも

邦題の「君のためなら千回でも」というのは
日本人には、なかなかわからない気持ちのような気がしました。
それくらい相手ために尽くせるというか
強い絆だと思います。

原題のカイトランナーというのは、
「切った凧が落ちる場所に誰より先に走って行くこと」
だと思います。
またはそういう人かな。


あっ、すみません
途中で用事ができ
ちょっと外出してました。
続きを書きます。

見た劇場は
・・・もう名前を書くしかありません。
シルバー劇場(めいえきの近くの)
初めて行ってみました。

この劇場、環境が悪いですね。
私は、普段シネコンの設備が良い環境で見慣れているので
もうこんなとこで見たくないと思いましたが
見たい作品だったので我慢して見ました。

●音響が悪い。
音が小さいです。(特に後ろのほう)

●スクリーンに縦に３本か４本大きい傷のようなものがあって
それに気をとられて集中できない

●座席に勾配がない上に
前の席との間が狭い。
足の長い人はかわいそうなくらい狭い。

この3点が許せなかったですね。
あとはマナーの悪い人が多く見に来ている映画館です。
とくに後ろの人のことを考えて座ってません。

若い子ならまだしも、私より多分年上と思われる人でした。

自由席なのが救いで
私は映画に集中できなかったので
途中で席を移りましたが
今度は前の人が前かがみに座ってるので
スクリーン中央部にそのおっさんの首から上が
私の視界に入って
絶対、そのおっさんも私の視線を熱いくらい感じていたと思いますが
微塵も動じず見続けてましたね。
私もその人も根性あるね。

とにかく二度といきたくない映画館です。
これは私の感想なので
すごく良いという人もいると思います。
私の言葉を鵜呑みにしないように。


肝心の映画は
それが良かったんですよ・・・


私が良かったと思ったシーンは
以下ネタバレなので続きに入れます。
その前に
舞台はアフガニスタンのカブール
石造りの家が多く
屋上がある家がほとんど
屋根が平らってことです。
雪が降るところです。

アミールとハッサンの関係ですが
年齢はアミールとハッサンは1歳違い。
ハッサンが年下。
ハッサンの方が顔がデカイ。

アミールは金持ちの息子で服装も坊ちゃん風
よくダウンのベストを着ています。
ハッサンはアミールの家の使用人の息子なので同じく使用人
アフガニスタンの民族服みたいのを着ています

アミールはパシュトーン人でハッサンはハザラ人
多分パシュトーン人がハザラ人を差別するという関係です。
ラストにアミールが妻の父に一括します。
あの子はハザラ人の子どもじゃなくてソーラブっていう名前があるんだ!!!

アミールと使用人の息子のハッサンがとても仲が良くて
アミールは最低なやつなんだけど
ハッサンが最高な子で。
ハッサンが泣かしてくれるんですよ。

それで、私が気に入ったシーンはいっぱいあったけど


何度も何度も2人でみたんだろう
荒野の7人を映画館で楽しそうに見るシーンです。
セリフまで暗記して
「えらく威勢のいい話だな」だったかなんだったか
帰り道では肩を組んでブロンソンがいいだとかボクはマックイーンがいいだとか。
ほのぼのー

ハッサンは字が読めないのでアミールにいつも本を読んでもらってます。
いつも同じ話みたいです。
集中できなかったのでタイトルが思い出せません

そして、ハッサンはアミールの創作した話を聞くのも好きです。
アミールの書いた本で
涙が真珠に変わる話を聞いたハッサンの言葉。

どーして奥さんを殺したの? 玉ねぎを切っても涙は出るのに・・・・

なんていいやつなんだハッサン!!

凧揚げ大会というか凧きり大会では優勝して
切った凧を欲しいか?とアミールに聞くハッサン。
優しーー
欲しいとうなずくアミールに
「君のためなら千回でも!」と元気に走り出すハッサン
その後ハッサンの身にあんなことがおこって
アミールとハッサンには溝が出来ます。

この映画は
前半/中盤/後半/ラスト
みたいな感じで
前半はこの2人が良くて
中盤アメリカに行ってからはお父さんの演技が圧巻です。
お父さん良い役者です。
演じ分けてます。
すごくうまい。
後半は大人になったアミールが救いにいくんだけど
大人になったアミールのあごが割れてて
よく言うケツアゴってやつで
前にDr.HOUSEのエピソードで
ケツアゴは遺伝するから
親が違ったら実の親子じゃないっていうのを思い出して
ずーっとお父さんのアゴを気にしていたんだけど
ヒゲで解りませんでした。

お父さん熱演の間中もヒゲ剃らないかなーーとか
とにかく集中力に欠けながらも
ソーラブとアメリカの公園で凧揚げしたときの
アミール(大人)のあの一言は偽りの無い
本当の気持ちだったと思います。
「君のためなら千回でも!」

ジワジワと泣ける作品です。

私が過去に見たリトルダンサーも
とんでもない劇場で(パルコのとこ)
音響のいいとこで見たかったと悔やんだものですが
この作品も悔いが残ります。

もっといいとこで見たかった。





3/9追記
大切なことを書くのを忘れていたことに今朝オキテ気がつきました。
中盤の落ちぶれたお父さんの演技が良かったと書きましたが
中盤が良かったんじゃなくて
トータルでよかったんですが
前半は、威厳のあるカッコイイ父親
中盤は、ガソリンスタンドで働きながらも息子を大学に通わせ医者にさせようとする父親
後半、病気になってしまい良い意味で人が変わってしまったような優しい父親
というふうに演じてるんだけど
中盤が特に彼の演技が光ってるかなーー
それで書き忘れた大切なことってのは
お父さんのセリフに
全ての罪は盗みだ!
というような意味のことを言うんですけど
立派なお父さんだなーとうなずいちゃいました。

私は学校の先生などから
お母さんはお子さんに対して毅然とした態度をとってください
といつもいつも言われていたのですが
どーも出来ないのですが
この映画を観てから
このセリフを真似て毅然としてみようと思いました。

全ての罪は盗みだ。
騙すってことは人の正直な心を盗むことだ。
ケガさせるってことは人の健康な身体を盗むことだ。

でも、ハッサンの嘘の盗みは見抜いていたのかは謎だけど許しましたね。
見抜いていたんだと思いましたけどね。

以上

追記
あとからあとから思い出すので・・・
この作品でアミールに物書きになるよう進めたのが
ラヒムハーンというお父さんの友達だったのですが
この人は、他にもお父さんの秘密
アミールにとっては衝撃?の真実を暴露するキーマンなのですが
この人を演じてるのは
クラッシュでペルシャ人だったひとです。

クラッシュは、私の好きなライアンフィリップが出ている作品で
作品賞になった素晴しい作品ですが＞贔屓
このペルシャ人の娘が、死んだ人をみる医者なんですけど
その医者に看取られるのが
ドンチードルの弟で、その犯人がライアンフィリップというネタバレなんですけど
そのペルシャ人が自分の店の鍵の修理を依頼した人がドアを直せといっても
その修理の人のせいにするので
修理の人はもういい
金もいらないといってキレるんですけど
ドアを直さなかったせいで強盗に入られて財産を失って
修理の人を恨んで拳銃で撃つんですけど

修理の人は娘に自分は5歳のときなんでも守る
魔法のマントを貰ったけど
娘が5歳になったから譲ってあげるといって
娘にあげたんだけど
修理の人がペルシャ人に撃たれたとき娘が父親を守ったのをみて
ペルシャ人は何かを悟るんだけど
実は買った赤い箱の弾は「空砲」というオチで
とにかく面白い作品だったのですが
まさかその人がこの映画に出てるとは思いませんでした。

クラッシュ

• 出版社/メーカー: 東宝
• メディア: DVD

コメント 6

ご覧になったんですね。[わーん]泣けるよね！
ハッサン君が、可愛くて堪りませんでした。[ぴーっ]
やはり、ラストの「君のためなら千回でも」はじ～んとします。
by 江戸うっどスキー (2008-03-09 09:45) 

...というか...昔はそういう映画館が多かったような気がします。
たぶん、そちらのシニセなのでは？
それら問題点を改善したのがシネコンなんですよね。
でも、老舗は老舗で視聴環境は悪くても、
いまなお独自の作品を上映していたり、なかなか捨てがたいです。
うちの方は一軒もなくなりました。
あ、一軒あった。でもそこはもうアニメしかやってないはず(爆)
CD音質に聴きなれると、レコードが懐かしいみたいに、
読んでて、ひにくれものの私は、
ああ、そういう映画館、久しぶりに行ってみたいよーと思いました(笑)
by くりご (2008-03-09 10:15) 

あれ？コメントが載りませんね？
私２回、送信画面から押してしまいました。
もし重複してたら消してください...お手数おかけしてすみませんm(_ _)m
by くりご (2008-03-09 10:17) 

>江戸うっどスキーさん
そうなんですよ。ジーンと来るんですよね。
アミールやなやつなのにね。[さーっ]
ハッサンが素晴しい子どもなんですよ。
ということは、育てたアリが立派ってことです。

>くりごさん
映画館は許せても、客層が許せない。
でも一番悪いのは見に行った私だからグチっちゃダメですよね。
自己責任自己責任

それから、so-netブログですが
バージョンアップなのかリニューアルなのに知らないけど
最近ちょっと壊れているので
いろいろとご迷惑お掛けして申し訳ありません。
by コッスン (2008-03-09 17:50) 

コッスンさん、こんばんは＾＾
追記の多さに、
コッスンさんの感動が表れているような気がします。
すごく良い作品でしたね＾＾
劇場で観賞したかったけど、
すんごく泣いたので家の方が正解かもしれません＾＾

昔の映画館は前の人の頭、邪魔でしたよね～。
最近はそんな映画館も無くなっていって、ちょっと残念です。
by てくてく (2009-03-01 01:13) 

もうかなり前に見たので、忘れてましたが、
スラムドッグミリオネア日本公開も控えてますし
ラティカとジャマールたちの子供時代と
ハッサンとアミール子供時代、重ねてみてみようと思ってまーす。
by コッスン (2009-03-01 23:49)